おかぴーのビジネス・メンタルタフネスBlog

乳腺外科医おかぴーがそのなが~い診療経験と多種多様な人間との人付き合いからみた、ビジネスとメンタル・コミュニケーションについてのブログ。

マイ・コーチング・ヒストリー

コーチングについて続き。

実は自分のコーチング歴(?と呼ぶには申し訳ないが)は結構あって。

外科に入る前に内科レジデントっていうのをやっていた。
総合診療科っていうところで
本当は不明熱とか原因不明の筋力低下とか、
そういう小難しい病気を診る科に居たんだけど。

 

まあそんな患者さんはそうそう来なくて、
研修医指導もお仕事だった。

研修医指導チームというのがあって。

その中でコーチングの本を一冊読んだなあ。

 

人間をタイプ分けするありがちなパターンから
(これ本当にみんなすきだよね??笑)

チームをつくり、

2チームで指導をしていた。

 

どっちも中の良いチームだったけど、
一つは明るく楽しく毎晩飲むぞ! みたいなチームで


うちはのんびり穏やか、悪く言うと地味なチームだった。

 

 

どちらのチームも本当に指導が難しくて、
もう一つのチームでは研修医が一人 うつ病になってしまった。
なんと、一番優秀な研修医だったので、指導者一同、本当にショッキングな出来事だった。

はっきりいって、うちの病院はそのハードさに加え、
やってくる患者も個性豊かで、
精神的にもめちゃめちゃハードだった(なんとうちの科は救急当番初動も担当していた)
自分はもともと、そんなに敏感な方ではなく、
初期研修もそんな患者相手に戦闘状態だったんだけど(周りは相当ヒヤヒヤしたらしい)

やってくる研修医たちは繊細な子も多くて、
本当に本当に優秀だった。

 

うつ病の責任をみんなで感じ、
ずーっとチームでフォローし続けた。

 

うちのチームもうつ病にはならなかったものの、
中間管理職である自分には相当負担がかかったので、
一時期チームを抜けたことがある。

 

自分で戦闘してきた人間が、
新たな環境で学び、
他人の面倒を見るというのは、
社会人5年目の自分には相当重いことだった。

 

 

以降、ずっと誰かを教えるということに対しての苦手意識を持っていたのだが、

以前大学で学生に超音波と採血を教えてあげたら
学生が湧き上がって喜んだのを見て、
"自分にもできるんだ"と感動して、

さらに一昨年夏に東京にかえってきた時に、
なんとなくやる気が起こらなくて
初めてお金を払ってコーチングを受けたことが
コーチングへの興味を沸かせた。

 

まあ、コーチングははっきり言って、
簡単に取り組めるようなもんじゃない。
ここまでずっと"コーチング"と書いてきたけど、
実は上記のような事態に対処するのは"カウンセリング"だから。

 

 

カウンセリングについては知識がないから書かないけど、
おそらくもっと技術が必要で。
コーチングよりも、
実はいろんな人に必要なものかもしれない。