おかぴーのビジネス・メンタルタフネスBlog

乳腺外科医おかぴーがそのなが~い診療経験と多種多様な人間との人付き合いからみた、ビジネスとメンタル・コミュニケーションについてのブログ。

カンボジア訪問1

2017/5/21-24まではカンボジアとマレーシアを訪問する。

今日は、すでにもう、タイのスワンナブーム国際空港でこのブログを書いています。

 

f:id:naoon5031:20170522011452j:plain

暑い。。。外は33度。そんなタイもようやく夕方になって、少し落ち着いた様相。

今回は(も?)2泊4日の強行軍なので、もう、この旅行のこと以外には全く頭が回らない私です。

 

さて、飛び立つ前にカンボジアの復習をもう一度しておこう。

怖いのはCommunicative diseses感染症とHygien/sanitary衛生ですな。

①蚊による感染症 

a マラリア。。。潜伏期一週間。帰ってから発熱したらこれだー。しかし市内ではまず発生しないらしい。

b デング熱。。。潜伏期5日。これも要注意。虫除けスプレーは持って来た。

c 日本脳炎。。。あまり書いてないのだけど、、一部情報にあり。潜伏期6-16日。

プロトコール通りワクチン接種しているから、大丈夫。破傷風のようなことはないだろう。

 

寄生虫

アメーバ!とランブル原虫。とにかく水と生野菜。

確かむかし、冷たい氷の入ってるジュースは飲むなって言われたっけ。

中国では歯磨きの水で下痢になった過去もある。

ところが。。。もうすでにラウンジで生野菜摂取済みw

f:id:naoon5031:20170522011601j:plain

あとは、日射病とか美容とか(一言で済ませるなと言われそうw)。

 

医療事情はホテルについてもう一回復習するか。

 

初めてのカンボジア。ちょっと怖い。どんなんだろう。

しかし、すでに日本人がかなりいるらしいので、怖がりすぎず、もう少し情報収集してみよう。せっかく来たのだし。

 

さて、バンコクエアウェイズ、という飛行機に乗って移動です。

じょいねっとに載ってた私と似てる女医(ひと)

女医のおかぴーです。
やっと医師免許を見せなくても信頼されるようになってきた私です。

 

最近、とあることがあって、結婚ていーなーとか考えて

女医の結婚の現実、というテーマでネットサーフィンしていたら、

こんな記事を見つけてしまった。あわわわ。

www.joystyle.net

理由は書いてないけど、

事情があって途中で修行をやめてしまい、後で復帰したケース。

専門医とる前にやめてしまうと、復帰は難航するのよね。

 

なんでかっていうと、大学に戻っても自分の後に入った後輩たちに手術の執刀は全て分類されてしまっているし(トレーニング終わってないのにお局扱い)、

転居したりするとさらに大変。行くところがない。

バイト先でさえも、見つからない。

 

このページは医師紹介業者の宣伝ページなので、それを承知でみなさんには見ていただくとして。。。(最後には広告が入るよー)

専門医育成機関で席が空いていることはまずない。

 

私の場合は半年くらい探したけど、3つの業者さんお願いして東京でも見つからなかったもの。

 

 

彼女より多い自分の経験病院は9つ。

後半は本当に大変で、発表した学会の座長を初対面なのに捕まえて、

転職頼んだりしました(笑)これは2回もやった。

 

たくましすぎますね。。。

 

おかげさまで外科学会専門医はとっくにクリア、乳癌学会の要件は後論文一本です。

症例数のそもそも少ない内分泌専門医はちゃんと所属していても要件を満たせないくらいなので、まあそれはほぼ諦めなのだけど、そうはいっても乳腺専門医くらいまでだったら頑張ればいけるのだ。

どんなに困っても一生懸命発表やら研究をしていると、どこかしらからお声がかかります。

 

だから、子育てでギブアップした人も頑張って欲しいです。

 

違う流派のお稽古に参加したいですか?

オペシェア(←フリー外科から改名)っていう私のやりたいプロジェクトは、外科医がもっとコミュニケーションをとって、もっと自分の能力を羽ばたかせようっていうプロジェクトなのですが。

 

皆さんは他流試合って好きですか?

仕事の時に、違うやり方をする人、気にくわない方ですか?

 

私はこれを見て、もしかして日本人の大多数が、こういう考え方なのかなあ、

という疑念を抱いてしまいました。

 

↓これ

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

人間関係でもグループを作りやすい日本人。

お茶の世界では外科の世界よりももっと厳しい流派の違いが徹底されていました。

お茶の目的は”人をもてなすこと”

外科医の目的は”患者さんを治すこと”

目的は同じなのに、なんで違うんでしょうねえ(と、小学生みたいなことを言ってみる)

 

状況は外科の方がいいと思います。EBMの考え方が導入されて、

ベテランの先生でも、データが集まれば、それに沿った治療をしないと訴えられてしまうので変えざるを得ない、という状況。

EBMが今の日本の医療を変えたと言っても過言ではないと思います。

 

しかし、数々の名医の、EBMではどうしようもないキラリと光る技術とAIでは追いつけない”勘”がまだ先達の先生に残っている昨今。(ロボットになると消えます)

これを残すすべは、交流しかないように思います。

 

上の先生の気を悪くするから、と、交流をやめてしまっているのはなんだか、もったいないです。上手な先生は他人からどんどん良いところを取り上げて自分のスキルにしています。

 

そんな意欲のある先生を一人でも多く作りたいです。

中東からアメリカに行く航空機内でのラップトップ使用を禁止に

最近アジアを中心に飛び回っているおかぴーです。
きましたね、とうとう。私たちの周りにもトランプ大統領の影響が。これです。

www.businessinsider.com

中東からアメリカへ向かう直行便の全てでスマホサイズ以上の大きさの電子機器(医療用品を除く)が機内での使用禁止。イギリスでも同様の禁止令を出したそうです。

給油などで中東を経由する場合も同様だそうで、必ずしも中東発の飛行機ばかりではないとのこと。航空会社によって対応が異なるようですので要チェックです。
持ち運ぶ際は機内ではなく、貨物室にラップトップ用のボックスを設けてそちらに保管するのだとか。

めんどくさーって感じです。
アメリカン航空やフィリピン航空などは機内WiFiエンターテイメントを導入してますので、結構痛い措置ですよね。
私はモニタースクリーンで映画を3-4本見ますが、たまに急ぎで論文書きたいときもありますし、なんといってもちゃんと保管されているのかがとても心配です!!
荷物室にかわいいMacが放り投げられるのを想像するだけで。。。😭

JALshopとかでしか売ってないような超合金のラップトップ専用のカバンを買わないといけなくなりますね。ああ、また新しいビジネスが始まりそうですね笑。

ハーバードビジネスレビュー4月号医療番外編1

先日の読書会のあと、とある方面から医療に関するイノベーションの資料をいただいた。

医療改革は一般にとても困難なものであるが、

サービスに関わる部分が多いので、一度納得を得られてしまえば、

経済的には安価に、時間も短くすむことが多い。

 

ちょっとこれについて、

現場の雰囲気(おかぴーがちゃんと医者をやっていたという証拠)を

交えてお話ししようと思う。

 

その例について紹介:

 

①ナースナレッジエクスチェンジ:

 

今はもう当たり前になっている、病棟回診時の、

患者の前での申し送りのことである。

以前はナースステーションで温度板(A3サイズの天気予報グラフみたいなもの)

 

f:id:naoon5031:20160411104027j:plain

これは電子カルテになってからのものね〜。iPadででてくる。

f:id:naoon5031:20160411104202j:plain

 

ナースステーションの中央に集まってこれらを見ながら申し送りをしていたが、

病室を回ることにより患者も参加できるようになり、申し送りのミスがなくなった。

病棟回診のナースは大抵1チームで20人くらいの患者を受け持ってて、

専門科ごとに分類された患者ー病棟配置となってるのは知ってますよね。

 

そうなると当然、

似たような年齢層、似たような疾患になる。

症状や部位などを間違えやすいのだ。

かくいう自分もレジデントの頃、内分泌疾患を受け持っていたが、

12-3人受け持つと、褐色細胞腫のような特殊な疾患はせいぜい1人くらいしかおらず、あとは中高年の2型糖尿病患者である。

糖尿病患者はただ血糖が高いだけではなくて、

網膜症や足病変や狭心症がある人には

血糖コントロールを緩めにして運動は厳禁とか、

インスリンがドバドバ出まくってる人には運動を積極的に進めてインスリンもガチガチ打ちまくるとか、

同じ2型でも全然方針が違う。

(10年前の治療なので間違ってたらごめんなさい、多分今は後者にはメトホルミンを使うと思う)

そして疾患特有のキャラクターが重なり(糖尿病は生活習慣病ですから)

ホテル以上のサービス対応である。。。

だから、キャラに合わせて治療方針を考えなきゃいけないし、

あの人がこーいったあーいったなどの

クレームにも対応しないといけないわけです。

まるで高級ホテルのコンシェルジュです。

 

そんな中で伝言ゲームの情報伝達で今までやってきた、それが

そもそもおかしかった、というわけ。

 

 

②インフレクションナビゲーター:

 

癌や重大な心疾患などの大きな病気を抱えた際に、

告知を受けると、あまりにことが重大なために、

患者は重大な話に耳を傾けないことがある。

こーいう転換点(インフレクション・ポイント)で

意思疎通ミスがおこり、ひいては医療訴訟へと発展することが常だ。

これに対して、患者一人一人にケアコーディネーターを配置し説明・支援・受信の予約・質問事項の想定とそれに対する回答を担当してもらう。

 

数々の告知をしていると、

一人で来院し『乳がんです』と行って受け止められるのは、

いわゆる”強い”シングルキャリアウーマンぐらいである。

夫婦で来て告知をうけても、大抵夫が動揺して妻がそれをカバーして、、

というふうに外来では見えるが、実際はそんな夫が隣にいることで

妻も心理的に落ち着いていられる。

日本ではまだこのシステムは完全に稼働していないため、

複数の人での病状説明、また説明事項の記載、そして、癌専門看護師の配置など、

時間と労力をかけている。

外来での説明要旨の記載は結構時間をとるため、

レジデントや研修医にさせている病院も多い。

 

 

③作業の割り込み禁止マーク

 

”割り込み”とは、同僚からの質問や世間話や電話の応対や患者のコールなどの話である。

アメリカの病院の話だが、看護師が一種類の投薬を終えるまでに平均17回の”割り込み”が起こっていた。そのため、割り込み禁止ゾーンや割り込み禁止ウエアを作ったことだ。

 

いずれも看護師の業務についてのイノベーションの話で、医師についてはなかった。

医師のイノベーションは個々の病院の中で、

部長レベルで勝手に行われ、勝手になくなっていくからだ。

そして良いものがあっても病院の中で終わってしまう。

 

私がイギリスで見た、医師の良いシステムとしては、

医師に秘書をつけるというもので、

手術後の術式記載を全て録音し、それを秘書が全て書き出すといいうものだった。

書類の記載は以前は研修医の仕事であったが、

保険の書類が多すぎて、外来で夜を明かしたこともあった私の研修時代を考えると、

この時間をワシントンマニュアルの読書会に当てたかったくらいであり、

医療の高度化を叫ぶ一般市民が保険の書類記載を頼めば頼むほど、

私たちの仕事が増えていくというお粗末さであった。

(今もそんなに変わってない。

なぜなら書類仕事がなくなったら、

今度はデータベースの入力が癌の専門施設には待っていたから)

 

こういうデータ処理は、個人情報に関わりなおかつ専門知識が必要なので、

人材が育ちにくいが、今後こういう分野でトレーニングされた人材が育てば、

日本の医療は明らかに変わると思う。

 

 

記事はこちらへー

IDEO流医療サービスのイノベーション 現場に改善のヒントあり | ルー・マクレアリー | 2012年9月号|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

ハーバードビジネスレビュー4月号読書会

 

テーマは『デザイン思考』。。。はあ??

 

 

あまりにもビジネス思考から遠のき、しかも本を読むっていうことから離れて内省モードになっていたため、どういう風に文章書いたらわからなくなっていましたこの2ヶ月。笑

世間からも遠ざかっていたようで、これが流行ってることさえ知らなかった。

 

でも、今回もとっつきにくい表題の、とっても興味深い内容だった。

 

これね、思考パターンなの。

しかも、すごいって言われる人の思考パターンの解析の一つだと思う。

 

 

 

私事だけど、先日新しいプランを思いついて、フェイスブックに投稿したら
(これはそれをノートにしたのね)

note.mu

以前からつながりだけはあった、雲の上の人からお呼びがかかって、

突然内容をお話しさせていただけることになった。

 

その人から来たメッセージが一言。

『フリー外科、おもしろいね』

それだけ。笑

 

でも、その『おもしろい』って誰にでももちうる感覚ではなく、

やはり、いろいろなことを知り尽くした故での独特の選択基準だと思ったんだよね。

 

その感覚を知りたいなと思った。

 

 

デザイン思考ってゆーのは、すごーく簡単に言うと、

ビジネスモデルとか、芸術的なデザイン(模式図?っていったらいいのかな)を分野分けすることだ。

それだけだと、なんにもおもしろいことはなくて。

ふーん。

 

それだけだったりするのだが。

 

イノベーションとひっかけると。

 

これがぐっと面白くなる。

 

『おもしろい』の基準。

それは、この、デザイン思考の分野分けに入らないことだ。

 

 

つまり、既存のものを枠組みに当てはめてみることで、

そうでないものが見えてくる。

 

 

当たり前だ。デザインの枠に入らないんだから。

詳細は省くけど、

イノベーション、つまり変化(shift)の要件は

①見たこと・聞いたことがない

②実行可能である

③議論を生む(賛成/反対)

 

③は特に重要で、そのイノベーションが大好きな人と大嫌いな人が分かれることが重要なんだ。

その上で、そのアイデアはどんどんブラッシュアップされていって、

それでそこから生まれちゃう♫新しい思考が。

 

ブラッシュアップは

具体的に何に役に立つのか(ニーズ)をはっきりさせ、

プロトタイプを作ってちゃんと必要とされているのかを実証してみるのだ。

加えてディシジョンマネジメントと呼ばれる定量分析技術を使用して正味現在価値(NPV)というのを算出するらしい。

 

これを

勘のいい人は一瞬でやってしまうのだと思う。

最後の正味現在価値のやり方はよくわからないので置いておいて、

 試しに自分が開催しているワイン会がどういう立ち位置にあるのか、

 やってみた。

f:id:naoon5031:20160406190239j:plain

 

これのおかげで何が特徴的なのか、わかりやすくなった。

イベントページで何をアピールするべきか。

また、実はこの会はなんどもやっていて、

たくさんのプロトタイプがある。その分析もしなければならない。

とはいえ、やってみるとわかるのだが、

プロトタイプがあって初めてこの表が書ける、

この表のクオリティーが上がっていることもわかる。

 

顧客やリピーター率を出し、何が重要なのか(ニーズ)をあぶり出して、

そこを改善することが必要なんだろうなあ。

 

 

 

余談)

*アイデアへのコピー攻撃への対応

 

デザインはもとのデザインにはストーリーがなく、当たり前だがオリジナルにはストーリーがある。

ストーリー価値はコピーされても揺るがない。

ストーリー性を紐付けることでデザインと機能の両方を拡大させることができる。

 

私のメンターでドバイに20年以上通い続けている男性がいる。

彼はドバイが何もなかった農村の頃を私たちに話して聞かせた。

原油がでないことから将来を危惧し、たった20年でブルジュカリファを作り上げた。

このストーリーはさらにドバイに投資を呼ぶものだろうと思う。

他にも投資を募集しているところはたくさんあるのに、ドバイが魅力的なのはなぜか。
そのストーリー性だと思う。

爆買いクリエイター男子。

今朝スタバに行ったら爆買い並みの大量注文の人の後ろに並んでしまいました。
f:id:naoon5031:20160227145307j:image
実は昨日も築地に友人達と一緒に行ったらおにぎり屋での爆買い男に遭遇。

おにぎり屋ではおにぎり10個以上とお寿司4-5パック
スタバではラテやモカ5-6種、えーとなんだっけな一つだけコールドで他ホット、ドーナツ、キッシュなど4つくらい?

どちらもクリエイター系髪長男子なんだーよりによって。
自分が憧れるクリエイター。

何よりイラっとするのは
一回注文したあとで会計に移りそうなところで
ガラスケースの前に立っている自分に
突進してきて追加注文するところ×2

起業家さんたちって決断早いって聞いてたけど
違うのかな?笑

自戒を込めて。
脳内だけクリエイター、外では配慮できる人でありたい。

創作作業に入るとどうしても他人との連絡を切ってしまったりしがち。

でも手紙は1人で書けないし、
いつも誰かと一緒に居る、
愛ある人でいたいなあといつも思うのだー。

待っててくれた後ろの人に一声かけられる自分でありたい。


てか以前は彼らをすっ飛ばして
もういいやって素早く立ち去っていたものだが、
友人達に甘えてゆっくり並ばせてもらった。
こんなこと考えられるようになったのは、ちょっと成長したかもしれないね

おお〜気づいた。

おにぎりはとっても美味しかった♫
f:id:naoon5031:20160227145253j:image